その言葉で傷つく人がいることに想像力を働かせてくれ。

あまつさえ、その言っていることが荒唐無稽なデタラメだとたちが悪い。

ようやく大切なペットとの別れに区切りをつけた人、

未だに現実を受け止められずに混乱と悲しみの中にいる人、

様々な状態の方々がいる。

そこにご自身のペットのお骨を目の前に、

「骨が黒ずんでいるから病気があった」

だの、

「骨がもろくなっているのは薬のせいだ」

だの、

自分の思いつきでしか無い何のエビデンスもない余計なことをいう心がわからない。

人間みたいに、

喉仏の説明や由来を話しているのとは、一線を画している。

それによって飼い主様が心を苦しめられ、

涙ながらに私が悪かったのでしょうか? と聞かれる獣医師の悔しさと悲しさと怒りを知っているのか!?

巫山戯るな!

たとえ、たとえ100歩譲ってそれが事実だったとして、

それを伝えることで誰かが幸せになるのか?

知識をひけらかして気持ちよくなっているだけじゃないのか?

それこそ余計なお世話だ。

専門家を装ってまるで真実のように何の根拠もないデタラメで飼い主様の心をかき乱すのを止めろ!!

 

遺骨問題だけじゃありません。

亡くなった後にあーだこーだ全く今までその動物に対して関与していなかった人が、

好きかっていうパターンもあります。

心が弱っている飼い主様はそういった言葉に振り回されます。

時に善意からそういったことを言うので、非常に厄介です。

いらぬ嫌疑を産み出して、代替行為として誰かを攻撃するという行動になることもあります。

そして、こういった形で突然揉めると、

誰かを攻撃することが目的となってしまうために(本人は自覚を持てない)

簡単には解決しません。

獣医師側はペットを亡くしたばかりだからと、優しさと今までの関係性を信じて対応しようと思います。

ところが、すでに善意のアドバイスという余計なお世話によって、

敵となってしまった我々の言葉は全て自分を騙す攻撃だと思っている飼い主様、

更に意固地になって、自分の考えを正当化させる情報をなんとか集めようとして、

獣医師を攻撃することを目的としたコミュニティに取り込まれてしまいます。

そうして、攻撃が激化する・・・

 

珍しく、本気で頭にきている。

 

死と向き合う大切な時間に、

土足で上がり込んでめちゃくちゃにされた飼い主様にはただただお悔やみを申し上げるしかない。

生前のたくさんの楽しかった思い出をたっぷり思い出してあげてください。

貴方と一緒の時間を過ごせて、絶対に幸せでしたよ。

間違いなく、幸せな動物生を過ごしましたよ。

どうかご自身を責めないでください。

素敵な思い出を沢山思い出して、心が休まるまで穏やかに過ごしてください。

貴方が苦しんだり、いつまでも悲しむことをペットは望んだりしません。

大丈夫です。

貴方が一緒に過ごして幸せだったら、

ペットも必ず幸せでした。

私が保証します。

 

問題点が有れば、それを明らかにして、正すべきだとは心の底から思っています。

しかし、世の中には本当に火のない場所に煙を出す輩がいます。

場合によっては弁護士という自分の利益に誘導する人間も存在します。

 

世の中には分離を煽り、闘争を呼び起こす人間が存在します。

善意、正義からそういった行動を取る場合もあれば、悪意から行う場合もあります。

獣医師はペットを天寿を全うするその日まで健康に幸せに過ごすお手伝いをしたいと思っています。

飼い主様に、そしてペットに幸せに生きてほしいと願って仕事をしています。

どうか、どうか起こす必要もない戦いを起こすような余計なお世話をしないでください。

 

「ありがとう、一緒にいれて幸せだったね。虹の橋で待っててね」

 

優しいプラスの言葉でおくってあげてください。

 

こんなことを書かないといけない時代が嫌いですが、

もちろん問題があったらその責任は追求されるべきだと考えています。

そういった者を養護するつもりはありません。

 

やっぱり、読んでて楽しくなる文章を書きたいな、

そう思いました。

 

ではまた!!