今日は、ワンちゃんや猫ちゃんのくしゃみや鼻水、咳などの症状を引き起こす・・・

伝染性呼吸器症候群、わかりやすくいえば風邪みたいな症状についてお話します。

ワンちゃんだとケンネルコフ、猫ちゃんだと猫カゼとか呼ばれることも多いですね。

風邪っていうのもわかりやすい言葉ですが、

病気の診断名ではありません。

正確には風邪症候群、

似たような症状を出す病気を纏めてそう呼んでいるだけです。

厳密に言えば色々と異なるんですが、

まぁ、わかりやすいのでカゼって言っちゃうこともあります。

あんまり細かなことにこだわって、

わかりにくくしてしまってもしょうがありませんからね。

症状としては、

ワンちゃんでは咳、えづいてるように見えることもあります。

咳も乾いた咳も有れば湿った咳の場合もあります。

一般的に湿った咳のほうが怖いですが、

乾いた咳でも放置すれば悪化するので、

咳をしていたら出来る限り早くかかりつけの動物病院へどうぞ。

猫ちゃんはくしゃみ、鼻水、結膜炎が多いですね。

犬も猫も、悪化していけば食欲不振や元気消失、

特に幼少期にかかると、場合によると命に関わるので、

症状があったらすぐに病院へ行くことをお勧めします。

様子見て大丈夫ですか?って言われても、大丈夫かもしれないし、大丈夫じゃないかもしれない以外答えられませんし、

大丈夫って答えてもなにか起きたら取り返しが付きませんので、

大丈夫ですか? って診療しないで電話で聞くことは全くの無駄なので、

心配事があるなら、ネットで調べたり相談したりする前に、

動物病院へGOです!

早期発見早期治療、早めのアプローチで早く治しちゃいましょう!

 

原因は一般的にはウイルスが主体となっています。

細菌や真菌などが複合感染することで悪化します。

ウイルスの複合感染で重症化することもあるので、

風邪症状が出て免疫力の低下しているような状態をいち早く改善させることが大事です。

直接ウイルスをばしっと攻撃できる治療は難しいために、

対症療法を行って、健康の下支えと二次感染の予防を行うことが中心になります。

各症状、各個体によってどのくらいの検査や治療が必要になるのかは異なるために、

一つの正解をすればいい、みたいな単純なお話ではありません。

きちんと診療を受けて、しっかり見てもらって、バシッと治療をしてもらいましょう。

また、治療反応を評価しながら計画を立てていきますので、

かかりつけの動物病院と相談しながらしっかりとやっていくことが肝要です!

 

伝染性という名前の通り、結構うつりやすいです。

同居動物に注意を払う必要があります。

こういった伝染性の病気を起こして、

危険性の高いものからペットを守る方法があります。

ワクチンです。

きちんとしたワクチン計画を実行することで、

風邪にひきにくくなったり、

引いた時に軽症ですんだりします。

ペットの健康を守るためにも、

予防できることは予防していきましょう。

 

外で、風邪っぽい症状の動物と触れ合うことを避けたり、

家に入る前に手洗いを行ってからペットに触れたりと、

最近のコロナ対策はこういった伝染病の広がりを妨げるために、

非常に重要です。

 

ご家庭では、元気がちゃんとあるかどうか、

食欲があるかどうか、

他の症状、下痢や嘔吐などは出ないか、

治療がきちんと効果を発揮しているのかなどをしっかりと把握して、

疑問点が有れば、様子を見ないで早めに相談しちゃいましょう。

人間の風邪と同じように、

治療に少し時間がかかる場合もありますが、

治療をしていても症状が悪化したり、

他の症状が足されたり、

そういった変化が起きたら、

すぐに相談したほうがいいです。

 

しっかりとペットを見て、変化に早く気がつくようにしましょう!!

 

ではまた!!