いきなり結論から申し上げます。

1.体重

2.食事(飲水)

3.排泄物(便・尿)

4.歩様

5.呼吸

当たり前のことばかりでつまらない、

って思われてしまうかもしれませんが、

やっぱり基本って大事ですよね。

体重の推移はペットの健康を把握するのにとても大事です。

幼少期であれば、

きちんと体重が増加し、

成長していることが健康の証ですし、

大人になれば、

私と違って体重が極端に増えたり、

極端に減ったりせずに、

安定していることが健康のサインです。

老齢になってくると、

体重が緩やかに落ちていくことが多いですが、

急にがくっと体重が減ったりすれば異常がある可能性があります。

体重は週に1度くらい一把握しておくといいですね。

抱っこして体重計にのって、自分の体重を引くと簡単に体重を知ることができます。

 

もちろん次の食事との兼ね合いは大事です。

基本的にペットは、

同一の食事を食べ続けて、

ライフステージによって食事を変化させるぐらいで、

大きな問題が出ないと考えられています。

最近のペットフードは非常に質が上がっており、

極端に食事によって問題が出る可能性は低くなっていると考えています。

総合栄養食、と表記されているものであれば、

それだけを与えることによって

動物が必要な栄養素を満たす作りになっています。

正直星の数ほどのフードがあるのでそれぞれの評価は難しいですが、

基本的には扇動的な言葉を使ったり、

他者を批判するような文言があるフードは、

あんまり信用しない方がいいと思います。

食事だけで病気を完全にコントロールできるなんて謳っているものは眉唾です。

適切な病態に対して用いるべき食事は処方食として獣医師ときちんと相談して与えるべきです。

 

ウンチやおしっこは情報の塊です。

便であれば形態、臭い、内容物、

尿は量、色、臭い、内容物、

我々獣医師も持ってきていただいたうんちやおしっこを調べて多くの情報を手に入れています。

人間でもありますが、

下痢って必ずしも明確な原因がない場合もありますよね、

心当たりがある場合もありますが、

なんか今日は緩い。でも元気。

そんなことは珍しくないですよね。

ペットでも、一回の軟便ですぐに重篤な問題になることはあまりないです。

勝手に治ることも多いです。

様子を見てみてもいい下痢としては、

元気や食欲は問題ない。

翌日には回復傾向が見て取れる。

そんな場合は様子を見るという選択肢もあると思います。

日をまたいでも便の回復が認めない、

元気がない、食欲が落ちて回復しない、

そういった場合はかかりつけの動物病院へ便をもって受診しましょう。

おしっこの異常は、

私はすぐに獣医師に相談して一度診てもらった方がいいと思っています。

ふんばっているのにおしっこが出ていない。

尿の量が極端に減ったりしている場合は、

緊急性がある場合があります。

様子を見ずにすぐに受信しましょう。

飲水量が増えれば尿は増えますが、

温度変化、湿度変化などが関わりますが、

急に変わったときは注意してくださいね。

 

歩き方や行動の変化は運動器や神経系の病気のサインを知ることができます。

日々見ておくことで、

わずかな違和感を感じ取ることが大事で、

家では違和感があるのに、

病院に来ると緊張などから症状が消えてしまうことは珍しくありません。

その様子をスマホなどで録画していただけると、

非常に助かります。

いい時代になりましたよね。

 

呼吸の変化は要注意です。

起きているとき、

寝ているとき、

興奮したとき、

もちろん生理的に変化することはありますが、

いつもと違う呼吸の仕方をしているな?

呼吸が浅くて早いんじゃないか?

胸じゃなくてお腹を使って呼吸をしてる?

呼吸をするときに依然と違う音が聞こえる?

などなど、

いつもと違うことに気が付くためには、

いつもを意識してみておく必要があります。

呼吸器の変化は、重症な病気のサインである場合もあるので、

できる限り早い段階でかかりつけの動物病院へ受診しましょう。

 

少し長くなりましたが、

日常、意識してペットを見ておくことで、

変化に気が付けるようにしていきましょうね。

 

おお、獣医師が書くブログっぽいですね・・・

頑張ります。

 

ではまた!!