日本の動物に対する考え方は、
よく後進国って言われますが、
ちゃんと調べると、そこまで卑下するようなことはないと思います。
基本的に日本人は豊かで余裕があるので、
動物に対する優しさを持っていると感じることの方が多いと思います。
私なんかは仕事柄、特にそう感じてしまうので、贔屓目が入ってます。
それでも、日本の動物愛護に対する取り組みは、
どんどん進んでいます。
動物を扱う環境は法律によって動物にとって快適な環境を作ることを義務付けられてきています。
我々動物業界で働いている人間も、
過去の慣習にとらわれること無く、
新しい社会の規範に対応して変化していかなければいけません。
いままではこれで問題がなかったから、
とか、
そんなことをしていたら仕事にならない、
とか、
そういうことを言わないで、
ちゃんと動いて変わらなければいけません。
高い動物愛護精神に則ってこの業界で仕事をしている人からしたら、
いや、こんな基準遥かに超えたとこで仕事してるよ。
と鼻で笑われてしまいますよ。
どんな仕事でもそうですよね、
何らかの規制ギリギリの状態で仕事をしているようでは、
余裕もなく、よいサービスは提供できないんです。
規制があろうが、自社の独自規制を遥かに高く設定して、
ずっと厳しい基準を自らに課してクリアしているような会社が、
大きく成長するし、消費者からも支持されているのは、
ビジネス本などを読むと知ることが出来ます。
基準をクリアしていればいいんじゃない、
基準なんかクリアして当たり前、
そこからさらに動物の福祉にとって良いであろうことは取り入れていく。
そういう姿勢がこれから大事、というか、必須になってくるんだと思います。
私も、たくさん反省し、変わっていかねければいけません。
これから動物看護師の国家資格化という、
我々の業界での大きな変化が訪れます。
実際にどういった事が起こるのか、
予想できる部分と予想できない部分があります。
それでも、予想できる部分は対処して、
予想できない部分にも柔軟に変化できるように備えておく必要があります。
すごく変な言い方ですが、
ちゃんといろんなルールを守って、
しっかりとやると、
経営者的に言えば、
非常にコストがかかる変化だと思います。
うちの業界は、
長時間の拘束、時間外労働への賃金未払い、最低賃金を下回る給与体系、パワハラなどが、
Twitterを見ていると多く残っている残念な業界のようです。
真面目に対応すれば、
今の動物病院の料金体系では、
成り立たないんじゃないかなと思います。
高い高いと言われる動物病院ですが、
内情は、ギリギリカツカツ、
まともに残業代やボーナスを払っていたら、ボロボロになる程度の業種なんです。
ドラマや漫画のボロ儲けしているボッタクリ病院なんて、
あんまり無いんですよ。
ちゃんとやっていて、
動物の診療のための設備投資などをしっかりとおこなっていくと、
まじでカツカツです。
私、週休1日以下の生活を18年くらいつづけていますけど、給与なんて、ずーーーっっとかわって(愚痴愚痴
子供3人に不自由なく過ごせるくらいの給与をもらえる日はいつになるのか……(愚痴愚痴
おっと。
そんなわけで、
これから起こる変化は、
もしかしたら動物の飼育者にとっては厳しい変化かもしれません。
コロナで動物を飼育されるご家庭が増えたと聞いています。
命を迎えることは、
大きな負担になることも有る。
もちろん、得られる素晴らしい経験はお金では変えられないものかも知れませんが、
そういった飼い主様の意識も含めて、
動物業界全体がいい方向に変わっていくことを、
心の底から願っています。
ではまた!!