世の中には資格がたくさんあります。

そして、多くの資格は、なんの意味もない民間資格です。

国家資格、公的資格、民間資格。

資格には主にこの3種類あります。

国家資格は国が保証して法律で担保された最もしっかりとした資格で、

資格保有者だけに許された職業などがあり、

難易度も高いですが、非常に有益な資格となります。

獣医師も国家資格を合格しないと名乗ることが出来ませんね。

公的資格は地方自治体や公益法人が担保する資格で、

こちらもしっかりとした団体が裏付けとなる有益な資格が多いです。

教員免許やケアマネージャー、変わり種だと競馬の調教師やジョッキーなんかも

公的資格をとって名乗る職業と言えます。

これらの資格は、ある職業などにつくためや、

仕事をする上で必須になったりするので

とても重要な資格となります。

 

そして、民間資格。

民間の企業や団体が認定する資格で、

はっきりいって、ピンからキリまで玉石混交、有象無象、魑魅魍魎でございます。

役に立つことが多い資格としては、

TOEICや漢字検定、英語検定なんかは仕事をする上で評価されることが多いと思います。

自分の実力を示す一つの基準となるような資格は、

取ることによって様々な利点があります。

その一方で、

なんの団体かもよくわからないようなところが、

様々な資格を発行しているのも事実です。

それらには、はっきり言ってしまえばなんの意味もありません。

そもそも認定している団体が怪しかったりもしますから。

そういった意味のない資格を取るために、

有料の講義を受けさせるような商売を、

資格商売と呼びます。

それっぽい資格を次から次へと作り出して、

お金を稼ぐ商売。

私は、嫌いです。

資格取得の過程で、どんなことでも学べるのだから良いじゃないか、

人の勝手じゃないか、

とも思うのですが、

中には、全く事実と異なるような適当な授業、講義をして資格をばらまくような団体もあります。

お金を払うだけで手に入るような、なんの意味合いもない資格もあります。

 

我々動物医療業界で言えば、

今度新しく動物看護師が国家資格化します。

国家資格になれば、当然ハードルはグッと上がります。

今後は国家資格に通った人しか、

動物看護師と名乗れませんし、

動物看護師が担う仕事を行うことはできなくなります。

こういった時に、

資格商売は目をつけます。

アニマルケアリストだとか動物ケア補助師だとか、

適当なそれっぽい名前をつけて資格化し、

認定する団体を作って、

授業料をとって認定料をとって資格を作り出します。

この資格、

はっきり言って、

なんの価値もありません。

その資格をとっても取らなくても、

出来ることが何も変わりません。

後ろ盾のきちんとした団体が発行した資格であれば、

その資格を有すると有る一定以上の能力が有ることを担保されるような資格ももちろんありますが、

現在反乱している有象無象はそういったものとは皆無ですし、

現状動物看護師の国家資格を取らずに、

そういった資格を持ってこられても、

雇用側としてはなんのプラス査定にもなりません。

個人的には、情報を集める能力や思考能力が低いのかな?と心配になってしまいます。

 

世の中には、意味のない資格はたくさんあります。

もちろん、好きにすればいいと思いますが、

意味のない資格の取得に、

大切なお金と時間をかけるべきなのかどうか、

一度しっかりと考えてください。

特に、その資格を認定している団体がどんなものなのかをちゃんと調べてみてください。

資格商売の餌食にならないように気をつけてくださいね。

 

ではまた!!