ちょっと連続で書いている、
日々のふれあいのケアを通して知るペットの健康シリーズです。
今回はブラッシング。
被毛が短くブラッシングが不要な子は
マッサージでもOKです。
結論から言えば、ブラッシングやマッサージを通じて、全身を見ましょうってことです。
ペットを飼っていると、こんなに抜けるのか!? と驚かされますが、
ブラッシングをしていて、
抜け毛の量の変化や、
皮膚自体の状態の把握、
フケなどが出ていないか、
出血、分泌物はないか、
体の表面にしこりなどはないか、
どこかを触られるのを嫌がらないか、
普段と違う様子がないか、
色んな情報を得ることが出来ます。
また、適切なブラッシングは、
ネコであれば毛玉由来の嘔吐などを防いだり、
過剰な抜け毛の滞留によって皮膚トラブルを起こすことを防げます。
ブラッシング用のブラシはいろいろな種類があります。
ペットさんによって相性があると思います。
抜け毛が非常に多い場合はファーミネーターなど、
結構激しく抜け毛を抜いてくれるものでざっと抜け毛を抜いたあとに、
獣毛ブラシなどを使うのが好きですね。
手袋みたいなものでも全然OK!
ペットが気持ちよさそうに受け入れてくれれば、それが正解だと思います。
個人的には、針金みたいなチクチクしたスリッカーは使い方を誤ると皮膚を傷つけるので、注意が必要だと思っています。
先が丸くなって保護されているピンブラシとかにしたほうが良いと思います。
大事なことは、ブラッシングを受けている動物が、
リラックスして気持ちよさそうにしているのかどうかです。
嫌いな子を無理やり押さえつけてやるのは
どんどんブラッシングを嫌いにさせてしまうので避けたいですよね。
これは、一人ひとりに合わせてやり方を考える必要が有るので、
場合によってはしっかりとプロと相談してください。
体表のマッサージは、簡単に言えば撫でることです。
もちろん筋肉を意識して、いわゆるマッサージも有りです。
動物が気持ちよさそうにとろけていれば、
そのマッサージはうまく行ってると思ってもらっていいです。
頭からお尻に向かって、中心から外に向かって撫でることが基本です。
筋肉を意識して、優しくなでてあげる。
このときに左右の筋肉バランスや、過去との筋肉量の変化などを把握できます。
左右の筋肉バランスが崩れていれば、何らかの痛みや関節疾患やエネルギーを奪う存在が有ることを示唆したりしす。
触れ合うことで、知ることの出来る情報量が増えて、
小さな変化をいち早く知って、
早期発見早期治療につなげていければ、最高ですね。
ご家庭でのふれあいもそうですが、
シャンプーやトリミングのときに体表の変化や各部位の異常に気がついてもらえることも多いです。
何らかの問題を指摘されたら、
ぜひ早いうちにかかりつけの動物病院へ相談してくださいね。
ちょっと蛇足な話になりますが、
これから動物病院で働く看護師さんも国家資格化していきます。
それに伴い多くのなんちゃって資格が世の中に蔓延することが予想されます。
それらの、多くの民間資格には、
全く法的な意味がありません。
ドッグマッサージ、ホリスティックケア、リハビリテーションなどなど、
医療っぽい字面のついた民間資格は、
動物の医療行為を行う裏付けにはならないばかりか、
それらの資格をとって、
仕事にしてしまった場合、
最悪の場合罪になります。
動物に医療行為を行い、対価を得ることは、
獣医師以外は出来ません。
現行グレーな存在も有るのが現実ですが、
看護師の国家資格化に伴い、
そういったところがグレーから違法な状態になることが予想されます。
日本は法治国家です。
法律に則り、適切な資格によって医療行為が行われることを切に祈ります。
そういった資格を取ろうと思った場合も、
そういった資格を持つ人に施術を受ける場合も、
今後は注意してくださいね。
トンデモ施術をさも医療行為のように受けて、
動物が不幸になるようなことが、ないように祈っております。
ではまた!!