ケアによってペットの健康状態を知ろうシリーズ第二弾。
前回は口腔内ケアでした。
今回は顔周りケア繋がりということで、
耳です!
わんちゃんもねこちゃんも耳の汚れや痒みで困る子は多いです。
正しいケアの方法を知ることで、
外耳炎という病気にさせない日々の管理を知りましょう!
ってことで、
誤解されがち、
間違いがちな耳のケアを先にお教えしましょう!
1.乾いた道具で拭いてはいけない
2.硬いもので穿ってはいけない
3.ただの水やお湯で拭いてはいけない。
結論:耳をケアするための道具をちゃんと使いましょう。
これ基本にしてとっても大事です。
耳の内部は非常に繊細な臓器だと考えてください。
乾いた綿棒やティッシュでグイグイと拭いてはいけません。
必ず耳道内に使用ができる洗浄液で濡らして、
耳の内部の皮膚を出来る限りこすることなく汚れだけを取り出してあげる。
可能であれば化粧用のコットンなどを細くねじって湿らせて、
奥から手前に汚れを引っ掛けてくるイメージです。
ワンちゃんの場合は、
耳道洗浄液という液体が有れば、
耳の中に液体を入れて、
マッサージするように内部を洗浄することが出来ます。
猫ちゃんはやってはいけません。注意です。
汚れが多い、耳の内部が赤い、すごく嫌がる。
等の場合は、無理をせずにかかりつけの動物病院へ受診してください。
特に真っ黒な耳垢、膿状、液状の耳垢が出ている場合はすぐに動物病院へ!
健康な耳であれば、週に一度くらいの観察と、必要であれば耳掃除を行うことがケアになると思います。
耳の穴には自然と内部の汚れを外部に運び出すという仕組みになっているので、
異常な炎症や寄生虫などがいなければ、耳掃除を必ずやらなければいけないというわけではありません。
ただ、特に幼少期に免疫力が低い時代に感染を起こして外耳炎を起こしたりした場合、
生涯に渡って耳のケアを続ける必要が有ることもあります。
外耳炎の原因には
細菌
真菌
寄生虫
腫瘍
アレルギー
などが一般的です。
ケアによって対応可能なのは、
細菌・真菌あたりかなと思います。
もちろん場合によっては適切な投薬が必要なこともあるので、
汚れが多い、耳が赤い、首を振って気にしている、後ろ足で激しく掻く、変なものがある。などなど、
明らかな異常がある場合はまずは動物病院で一度診てもらいましょうね。
動物は耳の構造が人間と異なり、
鼓膜まで真っ直ぐな形をしていません。
L字型になっており、外から見える部分を垂直耳道、
その先に鼓膜に繋がる水平耳道となっています。
この水平耳道は、専用の道具を使わないとしっかりと観察できません。
闇雲に耳掃除を奥に突っ込むと、
一見きれいに見えて、
この水平耳道に耳垢と炎症が隠れていた、
なんてこともあります。
日々のケアを通して異常を感じたら、
しっかりとかかりつけの動物病院へ、
出来る限り早く対応することが大事です。
早期発見早期治療、大原則ですね。
こういった早期発見のためにも、
日々のケアは大事です。
ご家庭のペットのお耳、
コレを気に覗いてみませんか?
ではまた!!