タイトルが攻撃的で申し訳ございません。
現在、動物業界に広がりつつある危険な徴候を、
皆様にも知っていただきたいと思い。
少し、ひと目を引くような方法を取らせていただきました。
動物業界に生きるものとして、
危惧している問題を、
ぜひ知っていただきたいです。
現在、動物の愛護及び管理に関する法律という法律が、
動物を扱う業界において様々な条件を制定している法律となります。
日本は、私は全体としてみたときには決してそんなことは無いと思いますが、
ペットを取り巻く環境において、後進国と言われることが多いです。
法律を定めていたら先進国なのか?
むしろ法律で取り締まらねばならないほどの問題がある方が後進国なんじゃないか?
など、思うところはありますが、
今回の話とは異なるために割愛いたします。
大前提なのですが、
情報を一方的に信用しないで下さい。
ペット後進国の情報も、私の情報も、
情報というものは情報を発信する人間の都合のいいようにベクトルが加えられています。
信用する人が言ったことだから、
新聞やテレビなど、信用できる媒体が言っているから、
正しいとは限りません。
むしろ様々な目線の情報に触れられる今の社会になって、
今までどれだけ偏った情報を与えられていたのかということが、
明らかになっていることは皆様にも身近に体験されているんじゃないでしょうか?
おっと、随分と脱線してしまいましたが、閑話休題。
我々動物業界は動物の愛護及び管理に関する法律によって、
取り扱う動物の管理方法や飼育方法を決められています。
そして、この法律はどんどん新しくなっており、
今回の改定で、特に大きく変化しました。
特にブリーディングに大きく影響を与える変化として、
1.飼育面積の改定
2.従事する職員一人あたりに対する動物の頭数の制限
3.繁殖に関する規定、繁殖年齢と回数の制限
があげられます。
詳しくは各自治体が発信している情報を調べてください。
どっかの誰かがまとめたまとめた人間の思惑が混じっている情報ではなく、
国や自治体の出す一次ソースを見るようにしてください。
簡単に言えば、
繁殖に供する動物には、適切な大きさの飼育環境を整えて、
人間一人あたり15頭までにして、
6歳以下までしか繁殖には用いない、例外として条件があえば7歳まで。
細かくは他にもたくさんありますが、
大前提としてこの知識が必要なのでお話しました。
さて、
良心に恥じることのないブリーダーの方は、
まったく抗議をする必要のないこの法律ですが、
さっきからブリーダーばっかり言ってますが、
保護団体にも適応されます。
そして、
これらが、
悪意ある人間の手によって、
利用されると恐ろしいことがおきます。
まず、狭いケージに糞尿まみれで動物を放置してとにかく子供を作らせまくる、
繁殖工場と言われる繁殖屋たちは、まずこの規定を満たせません。
最近では長野で起きた悪徳ブリーダーによる逮捕劇
「帝王切開は無麻酔」「腸が出たままになった犬も…」逮捕された“悪質ブリーダー”が飼育していた1000頭の犬たちの悲哀《スタッフはわずか数名》
こんな事件も耳に新しいです。
私は正直、この事件に続いて、
もっと多くの事件が世の中に明らかになるんじゃないか?
と、期待しました。
その期待は裏切られましたが。
こういった施設は、廃業を余儀なくされます。
廃業していただかなければ、困ります。
廃業するとして、
そこで飼育されていた動物はどうなるでしょう?
普通に考えれば、
愛護団体等に保護され、適切な管理治療などを受けて、
大事にしてくれる飼い主様に譲渡される・・・
それが理想的です。
しかし、
愛護団体様の保護できる数、
そして、愛護団体での動物飼育の環境も、
今回の改定によって影響を受けます。
当然保護できる頭数は余裕のある頭数に限られます。
愛護団体の数は有限ですので、皆様が一生懸命動いて必死に活動を続けていらっしゃる状態なのは、想像に易いです。
そして、
恐ろしいことを考える人がいるのです。
こういった、悪徳なブリーダーや繁殖工場にとって、
邪魔になった動物を引き取って、
愛護活動として活動し、
そういった工場やブリーダーから引取料をもらい、
愛護活動の看板の元にお金を集め、
更には引き取ったご家族からお金を取れば、
今まではお荷物だった、
繁殖を終えた動物、
売れ残った動物、
先天的な問題で商品にならない動物、
これらの、商品を金に変えられるんじゃないか?
これが、保護犬ビジネス、愛護ビジネスと揶揄される、
そんな物が本当に存在しているのかと怒りと、
そんな事を考える人間がいることに恐怖を覚えてしまう業界の闇です。
悪徳なブリーダーは繁殖することも出来ず、
ケージを専有する用済みの動物を処分することが出来て、
そこに新たな動物を入れて、再び繁殖を続けることが出来ます。
ものすごく悲しいことなのですが、
貴方が善意を持って保護犬を引き取ることが、
どこかで不幸な繁殖工場の動物を産み出してしまっているということになります。
絶対に誤解してほしくないことは、
真っ当に動物を愛してブリーディングを行っているブリーダー様もいらっしゃいます。
苦しんでいる動物を救いたいという崇高な思いで日々活動されている愛護団体もいらっしゃいます。
素敵な子を素敵な家族に引き合わせて幸せな家庭を増やしたいと努力されているショップの方もいらっしゃいます。
全てをごちゃまぜにして乱暴に話してはいけません。
是々非々、良いことはいい、悪いことは悪いと声を上げることが大事なんです。
そして、
知ってほしいんです。
そして、
ちゃんと自分自身で情報を集めて、
自分の頭で考えていただきたいのです。
保護犬に、なぜか7・8歳のボロボロの子が多いのか、
純血の数ヶ月の保護犬が大漁にいるのか、
その愛護活動は、本当に、愛護なのだろうか?
その食事のサブスク、いる?
まずは、知って疑問に思ってほしいです。
悪徳なブリーダーや繁殖工場の片棒を担ぐような事を、
何も知らない善意で行動されている飼い主様にしていただきたくないのです。
そして、
もし、
そういった、
非道なことに
しらずしらずのうちに手を貸してしまい。
これはおかしいのではないか?
と疑問に思いながら働いている人には、
是非勇気を出して告発してほしいと思っています。
今まで決して長野のような事件があっても、逮捕まではいきませんでした。
時代は、変わったのです。
そして、たぶん、このチャンスは長くは続かないと思います。
今がこの業界の健全化の大事な時期だと思います。
多くの人にこの事実を知ってもらいたい。
そう思って筆を取りました。
もし、
このブログを読んで、
少しでも興味を持って頂けたら、
ご自身で情報を集めて、
ご自身の頭で考えて、
学んでください。
お願いします。
私は、この業界で飯を食っている人間です。
お前らも仲良しこよしのお仲間だろ、と言われれば、
完全には否定できません。
それでも、
私はこういった事を知らずに、
善意を利用する輩がいることが許せないのです。
とっても面倒くさいやつなんです。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
みなさまにとって、
役に立つ情報を
今後とも頑張って発信したいと思います。
謎の組織に消されたら察してください。
変なやつがいたなぁ、と思ってください。
ありがとうございました。
ではまた!!