様々な原因で起こる症状の一つで、
特に患者に不快な症状が、
痛み
です。
どんな人でも、
一度くらいは経験している、
非常に辛い症状ですよね。
人間でも、腰痛などが鬱の原因になったりと、
心を削る、それが痛みです。
ええ、私が現在進行系でその痛みと戦っています。
腰痛です。
痛みを起こす病態はたくさんありますが、
単純に言えば、
炎症です。
神経が痛みを作るというレアなパターンもありますが、
基本的には何らかの原因から炎症が発生することにより、
様々な化学物質など、サイトカインが反応し、痛みを生じさせます。
痛みへの対応は、
その根底にある炎症のコントロールと、
痛みを伝達するシステムを止めるか、
痛みを感じる部分を止めるというのが対応になります。
悲しいことに、
痛みを出す大本を治すことが出来ない状態も存在します。
取り除くことが不可能な癌、
構造を変化させることが出来ない関節痛、
そういったものが原因であると、
その生物は、残された生涯を、
痛みとともに生きなければいけないということになります。
西洋的な考え方だと、
このように回復することが望めない痛みを抱えた動物に対して、
安楽死も提示されることがあります。
このあたりは死生観の違い、宗教観の違いなどが影響しますので、
どちらが正しいといった話ではないので、
深くは離しません。
それくらい、
痛みというものは、
生活の質を落とすと考えられています。
私は慢性の腰痛持ちで、時々爆弾が爆発するのでよくわかります。
歩くこともままならず、どうにか痛みの起きない姿勢を探るのですが、
その過程で悲鳴を上げるほどの痛みに襲われて、
膝から崩れ落ちそうになります。
家でゆっくりしていたいのですが、
仕事ですから、必死にがんばります。
そんなときに、強い味方が、
鎮痛薬、消炎剤などです。
痛い部分には直接湿布を貼り、
そして飲み薬で痛みを抑えます。
レーザーをやったり、運動療法をしたりもしますが、
薬の偉大さを身を以て感じる瞬間です。
治療も同じです。
いちばん大事なことは痛みを起こす原因をきちんと治療すること、
そして、生活の質を落とす痛みを減らすために、
炎症を抑えたり、痛みの伝達を抑えたり、痛みを受け取る場所を抑えたり、
様々な選択肢の中から、その症状症例に適した方法を組み合わせて、
痛みと戦っていきます。
病気の原因によっては、
外科的な治療が必要だったり、
継続した長い時間治療にかかったり、
生活習慣を変える必要があったり、
適切な投薬を続ける必要があったり、
その症例一つ一つで対応策を考えていかなければいけません。
単純な一つの答えは無いんだということは知ってください。
私はこうだったけど、そのやり方はどうなの?
みたいな、意味のない意見は、善意かもしれませんが、無駄なことも多いです。
経験談は、最も信頼性のかける医療情報です。
全く同じ個体はありません。
全く同じ症状もありません。
その子その子に合わせた治療を獣医師と一緒に作り上げているので、
医療的なアドバイスは専門家だけに任せていただきたいです。
悪気が無いことはわかっていますが、
過去の医療のデータの積み重ねが、
医学という学問を作っています。
その重みを是非皆さんにも知ってもらいたいです。
そして、プロを信じてほしいです。
とは言いましたが、
是々非々です。
いいものはいい、悪いものは悪いです。
似非医療で、本来受けるべき標準治療の邪魔をして、
動物や飼い主を苦しめるような、
ただ、獣医師免許を持っているだけの人間が、
間違ったことを言っているなら、
プロだろうがきちんと否定します。
信用しすぎないのも問題ですが、盲信も同じくらいに問題です。
本当に難しいですよね。
今の世の中、情報が多すぎるんですよね……
私も頑張ってわかりやすい情報をお伝えできるようにがんばります。
一般的な普通の動物病院であれば、基本的には標準治療を行っています。
私が危険だと思うのは、
他者を否定しまくっている。
攻撃的である。
囲い込みをして、絶対に外に出さないようにする。
暴力や恐怖によって患者の選択という意識を奪う。
こういった手段を使っている場は、危険性が高いと思います。
これ、動物病院に限りませんよね。
詐欺集団の常套手段です。
優しい言葉をかけて貴方に同意する。
貴方の居場所はここであることを示して取り込む。
貴方は真実にたどり着いた、大衆が知ることのない情報を共有する仲間であると洗脳する。
貴方の居場所はここしか無い、ここから出そうとするものは敵だと洗脳する。
この場から出たらお終いだから、ここから見捨てられたら終わりだよと洗脳する。
世間から孤立させ、その場にいるためにどんな犠牲も払う信者を作り上げる。
あとは、永遠に続く搾取が続く・・・
そんな事にならないでくださいね。
気をつけてください。
ではまた!!