目を開きづらそうにしている。

目を気にしてこすろうとしている。

目やにが出ている。

目や目の周囲が赤くなっている。腫れている。

そういったことありますよね。

今回は目の異常の中で結膜炎についてお話します。

 

基本的に、自分自身が感じたことをブログ化しています。

つまり、今朝から結膜炎になっております。

目の周りは腫れているし、白目や結膜は赤いし、

目やには増えるし、

そしてなにより、目が痛い。

ヒリヒリ、ゴロゴロ、違和感が半端ありません。

そう、目の疾患って辛いんです。

人間は特に視覚に頼ることが多いですからね、

今ブログを書いているのも、結構辛いっすw

動物はもちろん資格からも情報を得ます。

しかし、文字を読んだり記号を認識したりはしていませんし(生活に利用していないという意味で)

聴覚や嗅覚など他の感覚器を高いレベルで利用できるために、

人間よりは不便が少ないと考えられていますが、

不快感や痛みなどは生活の質を下げてしまいます。

試しに目をこすると、一瞬の痛みの軽減の後に

さらに強い違和感と痛みが襲ってきます。

なるほどこすったり物理的な刺激が

目にとっては悪いと身をもって理解できます。

しかし、動物は目の違和感に対して、

こすりつけたりこすったりを行ってしまいます。

すると目の病変はもっと悪化してしまうことは想像に容易いです。

目の異常の時は、目の保護が大前提になります。

 

もちろん、目の異常は結膜炎だけではありません。

目の中、眼球内の異常や、

実は目の後方、眼窩の以上の可能性もあります。

動物が目を気にしていたら、

できる限り早くかかりつけの動物病院で見てもらいましょう。

目の異常は早期治療していかなければ、

取り返しのつかない変化をもたらす可能性もあるために、

様子を見ないですぐに受診することをオススメします。

 

前置きが長くなりましたが、

結膜炎。

目の構造物である結膜が炎症を起こす病気です。

上下のまぶたの裏が赤かったり、白目の部分が赤くなっていることで気がつくことが多いです。

または目やにの増加、羞明と呼ばれるまるでまぶしそうに目を細めているような行動、

目をなにかにこすりつけたり、前足や後ろ足で描くような仕草をしているなどで気がつくこともあります。

原因は細菌・真菌・寄生虫、ウイルスなどの感染症や、

免疫、外傷、腫瘍などが原因として考えられます。

目は非常に敏感な感覚器なので、

本人の違和感、不快感、疼痛が強く出る場合があります。

基本的には点眼治療が中心となります。

角膜への損傷が存在していなければ、最も可能性として高い細菌性結膜炎に対しての治療から始まることが多いです。

症状に合わせて消炎剤や角膜修復のお手伝いをするような点眼を使うときもあります。

ウイルス性が強く疑われる場合は抗ウイルス剤の点眼を使う場合もあります。

自己免疫性の結膜炎、アレルギー性の結膜炎にはステロイドや免疫抑制剤が用いられることもあります。

症状によっては全身的な抗生物質や消炎剤治療も並行することもあります。

とにかく、原因によって治療が多岐にわたるために、

ネットで相談してどうにかしようとしたり、

電話だけでどうにかしようとしたり、

素人判断はしないほうがいいと思います。

進行してしまって角膜や眼球内まで異常が起きてしまって

それがコントロール不良になってしまえば、

最悪、眼球摘出などの不可逆的、もとに戻せない処置が必要になる可能性まであります。

目の異常は、おかしいなと思ったらできる限り早く動物病院に診てもらってください。

どうしても少し様子が見たくても、

日をまたいで異常が継続する場合は受診を強く勧めます。

自分自身で気にしてこすったりこすりつけたりして、

外傷性の角膜損傷などを起こして、一瞬で劇的に悪化してしまう可能性もあるために、

気にしていたら止めさせて、それが難しい場合はすぐに動物病院へ行ってください。

 

本人もしんどいですし、

きちんと治療すればかなり楽になります。(朝から点眼していま昼ですが、すでに楽になってきました)

原因もじつは複雑だったりすることがあるので、

動物病院の指示をしっかりと守って、

治療経過を評価してもらいながら適切な治療を受けてください。

 

ではまた!!