寒くなってきましたね。

なんか、今年は急激な温暖差で体調を崩しやすい感じですね。

人間も注意が必要ですが、

もちろんペットも同じです。

温度変化は、想像しているよりも生体にストレスを与えます。

特に持病がある子や高齢もしくは幼齢期には注意が必要です。

関節疾患や心臓病などの急な悪化に注意が必要なんですが、

今日は下部尿路疾患、おしっこトラブルについてお話します。

特に猫さんは注意が必要です。

 

最近は断熱のしっかり効いた住居も多いですが、

場所によっては温度が低下する場所もあると思います。

そして、猫さんが落ち着いてトイレが出来る場所は

人の出入りの少ない場所、つまり暖房の範囲外である可能性が高くなります。

セントラルヒーティングで家全体が温かいようなご家庭ならリスクはさがりますが、

部屋は温かいけど廊下や玄関、普段人が過ごさない部屋は寒い、

それが普通の家庭何じゃないかなと思います。

家の中でも寒暖差があり、温度差による影響を受けてしまう。

これはある程度仕方がないことだと思います。

特に昨今、電気代やガス代が恐ろしい事になっています。

家全部を常に温めておく、なんてことをすると、目玉が飛び出るような請求に・・・

それでも、あえて言います。

可能なら、家の中の寒暖差は少なくしてあげて下さい。

激しい寒暖差を繰り返し受けてしまうことは、

やっぱりリスクを高めます。

特に排泄をするトイレが寒い位置にあると、

排尿を躊躇したり我慢したりしてしまいます。

結果として飲水量が落ちて

濃い尿を貯める、という

おしっこトラブルを起こしやすい土壌を作ってしまいます。

特に怖いのが尿閉、尿路の閉塞です。

おしっこを体の外に出すことができなくなる病気で、

物凄い速さで身体にダメージを与えていきます。

治すことの出来ない腎不全になってしまったり、

それこそ命を失うこともあります。

おしっこをしようとしているのに出ていない場合は、

一刻も早くかかりつけの動物病院へ行って下さい。

何度もトイレに行って小さなおしっこを何度もする場合は膀胱炎の可能性があります。

大量に水を飲んで大量のおしっこを急にするようになった場合も

何らかの病気のサインの可能性があるので

かかりつけの動物病院へ行くようにしましょう!

 

トイレは安心できる空間、

人間がしょっちゅう近くで活動しない静かな場所に置いてほしいんですが、

寒い場所も避けて欲しいんです。

注文が多いですよね、

でも、

病気になったら大変なんです。

動物も辛いし、

治療も大変なら、

ちょっとトイレのある空間に弱く暖房をつけるとか、

人間のいる場所の暖房をちょっと控えめにして

家全体を少し暖かいくらいにコントロールするとか

どうにか工夫をしていただけると

おしっこトラブルを含めて、

ペットの体調維持にいい影響を与えてくれます。

理想を言えば、家全体を24時間一定の温度でキープできれば良いんですけどね……

現実はなかなか難しいですよね。

この機会に、おトイレ環境を見直してみて下さい。

散歩などをする場合も、

温かい室内から急に寒い外に出るのではなく、

その合間くらいの廊下とかで少し慣らしてから外に出るなど、

気温の急変に気を使ってあげて下さい。

寒さはつらいですが、

頑張っていきましょう!

 

ではまた!