SNSなどが発達がしてきて、

Youtubeなどでも自分の情報を気軽に発信ができるようになりました。

その反面、

影響力を持ちたいのか、

人を引き付けることを第一に、

強い言葉を使ったり

わかり易す過ぎる結論っぽいこと

大きな声自信を持って言えば良い

みたいな風潮があるように感じます。

色んな複雑な要素を全部無視して、

とにかくこれをやれば大丈夫!!

もしくは

これだけは絶対やっちゃだめ!!

みたいな。

それで誰か不幸にならない情報発信なら、

それほど目くじらは立てませんが、

中には非常に危険な内容も存在しています。

そういったことを平気で発信する人は、

自分のの声が響けばOKなので、

その結果に何が起きようが、

責任は取りません。

自分や、自分の商品を売りたいだけだからです。

例えば私も、

動物に中毒を起こす可能性のあるものは食べさせないほうが良いですよ。

とか

予防できる病気は予防しましょうね。

とか

病気は早期発見早期治療をしたほうが良いです。

と、

雑に集団をひとまとめにした情報発信をすることもあります。

こういう情報発信をする時に一番大事にしていることは、

その情報を広めた時に、誰かが不幸にならないかどうかを

よく考えてから発信するようにしています。

ですから、

具体的な症例のご相談などを

実際に診療をしていないにも関わらず

断定的な答えを言ったりは絶対にしないようにしています。

基本的にはかかりつけの動物病院に相談してください。

としか、返信していません。

責任が持てないからです。

自信がないとかではありません。

私の答えによって、動物や飼い主、場合によっては対応する獣医師やスタッフなどの関係者の方に

迷惑をかける、

場合によっては動物を苦しめたり、飼い主様を不幸にさせてしまうからです。

そこを真剣に考えているからこそ、

私の情報はぼやっとした上辺だけになりやすく、

刺激的ではないと自分でもわかっています。

それでも、

私は乱暴な結論を話すことはしません。

真剣に情報の責任を考えているからです。

 

私は特にTwitterでの危うい情報発信に注意喚起をすることがあります。

Twitter厨気味だからなのもありますが、

ツイッターの情報が

結構馬鹿にできないからです。

特にインフルエンサーと言われるような

影響力の強い人が誤った情報を発信すると、

その情報で不幸になってしまう動物や飼い主が出てしまう、

真似をしてしまう人が驚くほどに多いことを見てしまっているからです。

Instagramも、かなりのやばいところみたいですね・・・

ただ、あそこはあまりにもアウェーなのと、コメントの影響が全然出てくれない作りなので、

諦めています。

Twitterはきちんと反映してもらえることが多く、

誤った情報を訂正してくださる方も多くいるイメージです。

 

何の話だ?

もとに戻しますと、

インターネットで症例の相談をすること自体、

たとえ答えているのが獣医師だろうが、

それを鵜呑みにするのは非常に危険だと思っています。

動物の状態をしっかりと実際に見て触れて、

飼い主様のお話を伺っても

動物の病気というものは複雑怪奇、

一つとして同じ症例はないんです。

きちんと一つ一つの症例、病気、動物、家庭と向き合って獣医師としての仕事をしなければ

対応は不可能な問題がとっても多いです。

それを雑にまとめた答えを言うような人間を信頼しないでくださいね。

きちんと動物を診てくださっているかかりつけの獣医師を信頼してください。

もし、信頼できないならきちんと別の動物病院の獣医師を信頼してください。

決してインターネットに答えを求めないでください。

ただし、Twitterで言えば、良い使い方はあると思います。

きちんと背景も含めて話してほしいですが、

この方法で大丈夫かと聞いた時に、

獣医師とか関係者の多くの反応が好意的であれば、

正しい可能性は結構高いです。

逆に、

いやいやいや、それは、

と、否定的な意見が大勢を占めた場合は、

問題がある可能性が高くなります。

この使い方は、ありだなぁと思ってます。

集合知ですよね。

ここで大事なのは、

きちんと数の同意を得られていることです。

病気は複雑です。

判断がつかない時に半々くらいに分かれた場合は、

どっちの意見も役に立ちません。

しっかりとかかりつけの動物病院の獣医師と相談するか、

セカンドオピニオンを求めることが大事です。

 

尖った意見って、ひと目もひくし、

誰かの欲求、こうだったら良いのにな、って意見を拾い上げてくれて、

こうだったら良いのにな、って思ってる人にとっては唯一の救いみたいになってしまうことがあるんですよね。

薬を一切使わない治療。

動物にまったく危険のない治療。

リスクのない治療。

飼い主であれば、そんなものがあったら嬉しいなと思うものばかりです。

ペットフードは毒だと言ってみたり、

薬は金儲けの道具だと言ってみたり。

でも、よーーーーーーく考えてください。

その人、なんだかんだ言って、

自分の商材に落とし込んでいるだけじゃありませんか?

ただ、あなたを信者にして儲けようとしていませんか?

 

信者

 

 

もう、わかりますよね?

わかりやすい答えに飛びつかずに、

大変ですけど、

色んな方向から情報を手に入れて、

自分自身の頭できちんと考えて、

眼の前にいる動物と向き合っているプロの声に耳を貸して

ときにはSNSの集合知の助けを受けながら、

動物と自分自身の幸せのために

情報の取捨選択の仕方を

今一度考えてみてはいかがでしょうか?

よろしくお願いいたします!!

 

ではまた!!

 

*追記
そういえばこのブログ、ホームページとか見てもらえると

一日総額で10円くらい頂いているので、自分の利益に誘導しているとも言えるかも知れません。

偉そうなこと言ってますけど、すみません。

広告費は頂いております。