病気の子を助けたい。

皆、そう思いますよね。

私もそうです。

それでも、

極論を言えば、助けられる子は助けられるし、

助けられない子は助けられない。

それが、現実ではあります。

もし、医療によってどんな状態でも助けられるなら

人間でも死というものは限界の限界まで引き伸ばされて訪れるものになるのでしょう。

でも実際には、

様々なタイミングで、

生あるものは、等しく天に召されていく。

必ずいずれくるんだなぁ、と考えていたりします。

 

なんでそんなこと考えていかというと、

自分が飼っている猫さんが、

ここのところ調子が悪い?

だんだんと、その時に向かっているなぁと感じるからです。

 

獣医師として働いていると、

普通の方と比べると遥かに動物の死というものと向き合うことが多くなります。

我々は仕事として病気を治さなければいけないので、

一生懸命病気の原因を考え、治す方法を考えます。

うちのような普通の動物病院だと、

大規模な病院に比べると

とれる選択肢は少なくなりますから、

必要であれば他院を勧めるような選択肢を与えることも珍しくないです。

動物の医療の高度化によって、

病院の規模によって出来る限界が増えている気がします。

特に小規模な病院では、

求められていることに応えることが出来ないことも多いです。

CTも撮れませんからねうちは。

獣医師も一人ですから。

つまり、

出来ることは出来るし

出来ないことは出来ないのです。

これって、結構大事で、

物事を間違えるときって、

出来ないことをやろうとした時がとても多いんですよね。

出来ないことをやるという状態はなぜ起きるのかってとこにもパターンがあって、

出来ないことをわかっていても、手を出してしまう場合と

知らないから出来ないことを判断できずに手を出してしまう場合です。

やれない、とやらない。には天と地ほどの差があります。

できる限りやれないことは減らして、

その上で自分の力を正しく理解して、やらない選択をする。

自分自身の仕事ではそれを大事にしています。

 

話はずれましたが、

基本的に言いたいことは、

うちの子、居なくなったら寂しいなぁ・・・ってことです。

なにをどれくらいまでやってあげるのがいいのか、

そこに、私も飼い主として考えて、悩んでいます。

何が幸せなのか、

これはもう、飼い主が決めるしか無いんだと、

何度も飼い主様に伝えてきたことを自分自身で考えて、

悩んでいます。

正確には、もう、答え的なことは決めているんだけど、

それで本当に良いのか悩んでいます。

本当に難しいですよね。

飼い主様が悩む理由も本当に痛いほどわかります。

それでも、自分で答えを出すしか無いんですよね。

人に決められた選択肢は、あとで、絶対に何らかの気持ちが生まれてしまいます。

自分で考えて自分で決断したからこそ、

どこまでも自分の問題にできるんです。

大切なペットのために、

これからも、悩み続けていきたいと思います。

飼い主様の悩みに、寄り添えるように、頑張りたいと思います。

 

ポエムでした。

 

ではまた!!